Excel関数より楽!Power Queryで新旧データを比較して「違い」を自動抽出する
Power Queryを活用した、実務で役立つテクニックの紹介です。
今回は「リンゴの出荷計画」を例に、計画(Before)と調整後(After)を比較して、どの伝票を差し替える必要があるかをパッと洗い出してみます。
▲ 左:計画表 / 右:調整後の表(ここから差異を見つけます)
エクセルシート上でも計算は可能ですが、データ量が増えると関数の管理が大変になります。Power Queryなら、GUI(画面操作)だけでスマートに解決できますよ!
Step 1:表を行データ(縦持ち)に変換する
まずは、横に広がったレイアウトを、Power Queryの得意な「縦方向のリスト形式」に変換します。
Step 2:並び替えとデータの整理
変換したデータから不要な列を削除し、列名を「予定日」などに整えます。
次に、正しくキーを割り当てるために並び替えを行います。ツールバーの「昇順」ボタンを、「出荷先」→「予定日」の順でクリックしてください。
▲ 項目名の横に「1」「2」と数字が出れば、優先順位通りの並び替え完了です
Step 3:「グループ化」で連番キーを作成する
ここが今回の最重要ポイントです。「出荷先」ごとに、1回目、2回目……と番号(インデックス)を振っていきます。
「出荷先」列を選択し、「グループ化」をクリック。ダイアログで新しい列名を「カウント」にし、操作を「すべての行」に変更してOKを押します。
セル内に「Table」と表示されたら成功です。次に「列の追加」タブから「カスタム列」を選択し、以下の数式を入力します。
作成したカスタム列の右上にある「展開ボタン」を押し、必要な列(予定日など)を選択して展開します。これを「計画」と「調整後」の両方のデータで行います。
Step 4:2つのデータを結合して比較する
仕上げに「クエリの結合(マージ)」で2つの表を合体させます。
結合ダイアログでは、Ctrlキーを押しながら「出荷先」と「インデックス」の両方を選択するのがポイントです。これで「どの顧客の何回目の出荷か」が正確に紐付きます。
Step 5:差異(差し替え対象)を確認
最後に「カスタム列」を追加し、以下の判定式を入力します。
結果がFALSEになった行が、出荷日の変更があった「伝票の差し替えが必要なデータ」です!
一人あたりの販売回数が決まっている商品の管理など、実務で非常に応用が利くテクニックです。ぜひお試しください。
💡 今回のまとめ
Excel関数での照合は補助列が増えて管理が複雑になりがちですが、Power Queryなら設定を一度作るだけでOK。来月新しいデータが来ても「更新」ボタン一つで完了します。この「自動化」の恩恵をぜひ体験してみてください!

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